外濠緑道公園 丸亀城の外堀にあった土塁が今も残っている公園 丸亀市2022

外濠緑道公園の紋章

外濠緑道公園は丸亀城の南側にある閑静な住宅に囲まれた小さな公園です。

丸亀城の外濠を埋め立てて作られており、当時のお城の一部である土塁が今も残っている公園です。

外濠緑道公園

※情報は最新ではない可能性があります。お出かけ前に必ず公式情報をご確認下さい。

かなそとぼり りょくどう こうえん
住所丸亀市十番丁61番地3(丸亀市HPより)
設備土塁跡、健康遊具、ベンチ、水道、トイレ、東屋
近隣で便利街中。徒歩5分ぐらいのところにマルナカ、ガストなど
HP丸亀市 外濠緑道公園

出典:丸亀市HP

料金

【無料】

駐車場

駐車場:なし

バス

(宇多津駅からも搭乗可能)

最寄り駅:レオマ宇多津線 「 番丁 」下車 徒歩3分

料金:大人200円 子供100円

土塁とは?

土塁は縄文時代からある防御システムで土でできた城の一部です。

これは土塁の参考画像です。

土塁は土を盛ってつくられており、人や動物から城に侵入されるのを防ぎます。

土塁の土を盛る角度は緩やかすぎると敵からの侵入が容易になり、キツすぎると崩れやすくなるので45度前後になるように作られることが多かったようです。

土塁は平地の場合、普通は堀を掘った排土を盛って作られていました。

堀とは、城の周囲に掘られた溝です。水がある場合は水堀、水がない場合は空堀と言う。)

平地以外には地形を利用したり、山を削って作られたりもしていました。

土塁を作る道具は?

土塁はどのような道具を使って作られたのか調べていないので詳しくはわかりませんが、1700年前あたりぐらい昔の弥生時代の後半〜古墳時代には砂鉄から鉄を生成できていましたから、それなりの道具はあったようです。砂鉄について情報元:弥生時代は鉄器時代か / 藤井寺市

外濠緑道公園 土塁

外濠緑道公園には城の歴史や土塁について書かれた銘板があります。

内容はこんな感じで書かれています。

丸亀城跡 丸亀市教育委員会

丸亀市の中央、標高66メートルの自然山(亀山、旧名 波越山 なみごしやま)に築いた螺旋式(らせんしき)の平山城で、亀山城とも蓬莱城(ほうらいじょう)ともいう。慶長2年(1597年)生駒親正(いこま ちかまさ)・一正(かずまさ)父子によって築かれ、元和偃武(げんなえんぶ)の一国一城令により一旦廃城となり、生駒氏 4代 54年で出羽の矢島(でわのやしま 秋田県)に移った。寛永(かんえい)18年(1641年)肥前国 天草 富岡城主 山﨑家治(やまざき いえはる)が西讃(せいさん)53,000石の領主となって入城し本丸・二の丸・三の丸とそびえる石垣のほとんどを築いて城を再興した。山崎3代 17年であとつぎたえ、明暦(めいれき)4年(1658年)5月 京極(きょうごく)氏が播州龍野(ばんしゅうたつの 兵庫県)より入城して、南方にあった大手(城の表側)を現在の北面に移し、枡形(丸亀城大手の門を入ってすぐの四角いスペース。またすぐに扉があるあそこが桝形です。大手は開けて敵を侵入させて、もう片方の扉は閉めておき敵を停滞させて上から攻撃するような仕掛けを造り、天守の工事を完成し、明治維新(めいじいしん)まで7代 居城した。

現在の城趾(じょうし= 城のあった跡)は、内堀以内で、東西475m、南北500mの延長を有し、堀幅は10〜20mである。

ここ現在地は、外堀(通称:薬研堀 やけんぼり)の南土橋(みなみどばし)(土手幅9間 (どてはばきゅうけん 約16m ))附近(ふきん)にあたり、ここより東へ240間(約436m)、西へ143間(約260m)総延長6町46間(約691m)、土手幅9間(約16m)、堀幅10間(約18m)の外堀があった。

外堀緑道公園

こちらが元の画像です。

土塁についての内容はこんな感じに書かれています。

土塁について

土塁は土居(どい)ともいい、近世城郭では石塁(せきるい 石垣)が多くなるが、中世では土塁が基本であり、普通堀を掘った土を盛って土塁とするため、堀と土塁の断面積は一致するのが一般的であった。

土塁には、板などでたたいて固めた「敲き土居(たたきどい)」と、法面(のりめん)に芝(しば)を植えた「芝土居」とがあり、外法(そとのり)は急で敵が容易に越せないよう工夫されていた。土塁の高さは、場内で槍を立てても外の敵から見られないようにとの配慮から3間(5.5m)標準であった。

土塁の上には、中世のはじめは柵、中世末期からは板塀(いたべい)がたてられたが、鉄砲伝来以後は土塀(どべい)、とりわけ漆喰塗りで狭間のある健固なものが流行していた。

お城用語が多くあったので参考資料を用意しました。こちらがわかりやすいと思います。

こちらが土塁についての元の画像。

なんともロマンのある歴史文章でしたね。おらワクワクすっぞ!

外堀緑道公園の堀は、現在埋め立てられていますが土塁はこんな感じで今も残っています。

ちなみに埋め立てについても銘板に書かれていますね。

埋め立てを意味する青い線は土塁にまでありますね。また内法は少し削られていますね。

公園内は緑道というだけあり道になっています。

上の画像の土塁は曲線でしたね、こちらは真っ直ぐな部分の土塁の画像です。

土塁は下から見ると向こうが見えにくいが、登った上からだと遠くまで見渡せます。

土を盛って作った防衛システムは、土を掘って盛るという単純な作りでありながら、防衛としての役割は見た目以上の効果を発揮していたのでしょう。

健康遊具

外堀緑道公園は緑道だけではありません。健康遊具もあります。

丸亀市は昭和54年に、市民が健康で幸せな社会福祉の実現を目指すことを目的に健康都市宣言をした街です。

そのため丸亀市では、大人用健康遊具が設置してあったり、ウォーキングやランニングができる公園など大人が運動がしやすい公園が多くあります。

それでは遊具をご紹介させていただきます。

この遊具の名前は「ふみふみ」と言います。可愛い名前ですね。

ふみふみはハンドルとペダルが連動しており足が動くとハンドルも動くといった運動器具です。

初めてのりましたがスピードコントロールが難しく爆速になってしまい思わず笑みがこぼれました。

本来はゆっくり乗るものだそうです。見た目に反して意外と難しかった遊具です。

無料ですし続けると良さそうです。

次は肩甲骨がグルグル回る遊具で、名前は「ぐるぐる」です。

ハンドルのとってを握って、回して肩や肩甲骨を動かす遊具です。

肩が凝ってない時はどうってことはありませんが、初めて回した時は肩甲骨がぐるぐると動く感じがして良かった。

続いて1枚目と同じく歩くタイプの遊具。名前は「てくてく」です。

てくてくはハンドルが固定されており足のみが前後に動く遊具です。

1枚目の遊具ふみふみとは違いハンドルは固定されています。

ハンドルを握って、両足を交互に動かし空中を歩くように動かすことも出来るし、両足を揃えてブランコのように動かすこともできるので両足の動きは連動されていません。

空中を歩くように足を動かす遊具で、実際の歩きとは違い、普段より1歩が大きくなりやすいため、足の裏にある太ももやふくらはぎが伸びる感覚が味わえます。

足のストレッチになるので、これも健康に良さそうです。

どの遊具も面白かったです。

外濠緑道公園はトイレ一体型の東屋があります。

古風でおしゃれなトイレ。

外から見るとこんな感じ。

小さな公園ですが手洗い場もしっかり設置されています。

ぐるぐるを自宅で

健康遊具ぐるぐるを、ご自宅でも簡単にできる方法を思いついたので書いておきます。

※やり方は簡易であり実際の遊具の方が肩甲骨に効果的です。

① まずは壁に向かって立ちます。壁との距離はつま先から10cmほどの距離です。

② 両手の平を壁に軽くあてます。あててから次に両手を壁から1cmほどはなします。

③ 遊具をぐるぐると回すように手のひらで大きく円を描きます。ポイントは手は壁から1cmの距離を保ちつつ同じ方向に回してください。

こうすることで肩甲骨が回るぐるぐるに似た感覚が味わえるでしょう。

バケツ回しという肩回し法の回数を参考に1セット15回を目安に肩を回すと良いでしょう。

※肩でお困りの場合は医師に診てもらってお体ご自愛ください。


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